辻が花のシリーズに昨秋から更紗シリーズが加わりだしました。取りあえず帯と付け下げを染めています。是非御覧下さい。
いずれも帯のお太鼓の部分の柄です。
いやはやなんとも。
1995年に始めた山の工房の建設。めでたくも17年目を迎え、いよいよ生涯未完成の様相を呈してして参りましたが、とは言え第一期工事は何とか終わろうとしています。
恐れ多い喩えながら、かの「アントニオ」の所業に似てきたではありますまいか。この染め場だけでも取りかかってから早や八年、その間に着物の世界は激変し、販売の落ち込みもさることながら、生地の巾や長さがビッグになってしまいました。鯨尺で3丈4尺(約13メートル弱)くらいだった一反が50センチ以上長く、巾も一センチ以上広くなったのが標準とされるようになってしまったのです。当初考えて段取りしたあれこれが大変な修正を強いられるようになったのです。下の一枚目の写真にあるように戸を開けたりして延長し、なんとかかんとかやって来ましたが、怒りのソメリエはついに壁をぶち抜くことを決心し、12月に大忙しの合間をぬって、(なんとのべ四日もかかってしまいましたが)何とか延長工事をやり遂げる事ができました。
本当にやる気のおきない徒労の作業と言う感じでしたが、
まぁ仕方がありません。兎も角も2012年のスタートです。(アントニオさんと言うのは勿論ガウディさんですよ)
などと申していたら来週ははや二月。気の早い方はもう忘年会の手配を考えねばという有様。
ではまた。
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