地色を染めた段階で並べたら綺麗だったのでちょっとワンショットを。これから模様部分の加工を続けて行きます。
2010年11月27日土曜日
辻が花の帯
短い秋が通り過ぎてしまいました。
もう五時くらいに日が沈むと「寒い」状態ですよね。
あの目も眩むような「熱さ」から60回位しか寝起きしてないのに此の変わり様は何なのでしょうか。
このような気候の中で生きている「日本人」というのは、
その当事者はあまり意識しないけれど、信じられないくらいの
感受性を持って日々を過ごしていると言います。
海の影響、山の影響、動植物その他生き物達からの影響、
食べ物、着るもの、住まいや建物、そしてそこから派生する繊細な言葉たち。
全く怖いくらいの千変万化の世界に取り囲まれて、きっと感受性を育んでくれているのでしょう。
山のアトリエにいると本当にこの事を実感いたします。
どうかこの善きものを平和の裡に感受していけますことを。
ここでちょっとガンジーさんの言葉を思い出してしまいました。ちょっと調子に乗ってご披露しますね。
「明日、死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように、学べ」
と・・・・。
閉塞感とか不況とか成長戦略とかなんて、
ふんと言って、なーにも本気にしないような、
したたかで安定した超「文化」国を目指しましょうよ。
諸外国からあきれられるような。
さて今年力を入れて来た「辻が花」達が仕立て上がって来ました。一部を御覧いただきます。いずれも名古屋帯のお太鼓です。
2010年11月13日土曜日
辻が花と星夜とお道具と
2010年10月18日月曜日
2010年10月2日土曜日
桜の着物
季節外れではありますが「桜」をイメージした訪問着をお求めいただきました。来年のしかるべき時期にデビューさせていただけたら作者冥利に尽きます。下の写真はそのアップです。
はっきりとした形を描かずに、絞りとぼかしを併用して
朧げな桜を漂わせてあります。
庭園には参加アーティスト達の作品やライブイベントがありましたが、これはそのひとつ、
風船を塞ぐ栓にライトが仕込まれていて、闇に漂う光る不思議な物体となって、何がしか魂の浮遊を連想させたのでした。
今年、知人の死を突然知らされる事が何回かあったのでしたが、今日もまたそんなことが・・・・。
西行の歌、
ねがはくば はなのしたにて 春死なん
そのきさらぎの望月の頃
時々頭に浮かんでしまう此の歌が、
また脳裏に登場してしまいました。
2010年9月14日火曜日
クリムトの着物
繰り返し挑戦している「クリムト」テーマの作品のひとつが出来ました。オクミから上前にかけての柄とそのアップです。
此の生地は紋意匠織(ジャガード織)の技法で、音楽とクリムトのテーマに沿った柄をアレンジして織り上げたもので、
その生地模様の上にさらにクリムト独特の「例の」柄を染め出したものです。
下はその紋意匠の原稿です。ここから織りのデータに作り込んでいくのです。
さて、先日鴨川での花柳流の踊りのおさらい会にお供させていただきました。
そのときの夕焼けと水族館でのショットをお目にかけます。
2001年の鹿児島水族館がきっかけで「くらげ」シリーズがはじまったのですが、今回もいくつか釘付けに成ってしまったのがありました。遠からぬうちに帯とかになってしまう予感が・・・・。
特にリアル「マンボウ」に接っしたのは初めてだったので大変
感銘を受けました。
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