2010年12月4日土曜日

更紗の帯

新春からの発表に向けて新たな「辻が花」の帯を製作中です。
地色を染めた段階で並べたら綺麗だったのでちょっとワンショットを。これから模様部分の加工を続けて行きます。

最近は辻が花が主流なのですが、こんなかわいい小花更紗散らしの帯も出てくれて仕立て上がってきました。お太鼓と前だけに柄があります。


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2010年11月27日土曜日

辻が花の帯

短い秋が通り過ぎてしまいました。
もう五時くらいに日が沈むと「寒い」状態ですよね。

あの目も眩むような「熱さ」から60回位しか寝起きしてないのに此の変わり様は何なのでしょうか。
このような気候の中で生きている「日本人」というのは、
その当事者はあまり意識しないけれど、信じられないくらいの
感受性を持って日々を過ごしていると言います。
海の影響、山の影響、動植物その他生き物達からの影響、
食べ物、着るもの、住まいや建物、そしてそこから派生する繊細な言葉たち。
全く怖いくらいの千変万化の世界に取り囲まれて、きっと感受性を育んでくれているのでしょう。

山のアトリエにいると本当にこの事を実感いたします。
どうかこの善きものを平和の裡に感受していけますことを。

ここでちょっとガンジーさんの言葉を思い出してしまいました。ちょっと調子に乗ってご披露しますね。

「明日、死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように、学べ」
と・・・・。

閉塞感とか不況とか成長戦略とかなんて、
ふんと言って、なーにも本気にしないような、
したたかで安定した超「文化」国を目指しましょうよ。
諸外国からあきれられるような。

さて今年力を入れて来た「辻が花」達が仕立て上がって来ました。一部を御覧いただきます。いずれも名古屋帯のお太鼓です。



こちらはお祭りをテーマの絞りの作品。
こちらは「正倉院」のぶどう唐草をアレンジしたもの。
ではまた次回。


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2010年11月13日土曜日

辻が花と星夜とお道具と


ご無沙汰してしまいました。
大変忙しい制作の毎日と、展示会の為地方に行っておりました。ソメリエお得意の「ディープブルー」バージョンで素敵なコーディネイトをしていただきましたのでお披露目させていただきます。題して「星夜」。
帯も帯締めも帯揚げも全部です。
バッグもお草履も染めて差し上げられたらと思います。

次は嫁ぎ先が決まった訪問着「初音の調度」、徳川のお姫様の
お嫁入り道具をアレンジしたものです。


最後は「辻が花」をアレンジしたオリジナルの帯生地に「辻が花模様」を染めた新作の帯です。

次々と染めて行きますよ。

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2010年10月18日月曜日

辻が花の新作

ほんのり甘い感じの辻が花の帯を染めてみました。
ひとつの図案で3タイプ。

これはブルー系のぼかしを、流水柄のジャガード織りの帯地に染めたものです。

ほんとうに漸く「涼しい」季節がやってきましたね。

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2010年10月2日土曜日

桜の着物

季節外れではありますが「桜」をイメージした訪問着をお求めいただきました。来年のしかるべき時期にデビューさせていただけたら作者冥利に尽きます。下の写真はそのアップです。
はっきりとした形を描かずに、絞りとぼかしを併用して
朧げな桜を漂わせてあります。
さて先日東京白金の「八芳園」で行われたお月見のイベントに参加いたしました。
庭園には参加アーティスト達の作品やライブイベントがありましたが、これはそのひとつ、
風船を塞ぐ栓にライトが仕込まれていて、闇に漂う光る不思議な物体となって、何がしか魂の浮遊を連想させたのでした。


今年、知人の死を突然知らされる事が何回かあったのでしたが、今日もまたそんなことが・・・・。

西行の歌、

ねがはくば はなのしたにて 春死なん
そのきさらぎの望月の頃

時々頭に浮かんでしまう此の歌が、
また脳裏に登場してしまいました。

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2010年9月14日火曜日

クリムトの着物


繰り返し挑戦している「クリムト」テーマの作品のひとつが出来ました。オクミから上前にかけての柄とそのアップです。
此の生地は紋意匠織(ジャガード織)の技法で、音楽とクリムトのテーマに沿った柄をアレンジして織り上げたもので、
その生地模様の上にさらにクリムト独特の「例の」柄を染め出したものです。
下はその紋意匠の原稿です。ここから織りのデータに作り込んでいくのです。

さて、先日鴨川での花柳流の踊りのおさらい会にお供させていただきました。
そのときの夕焼けと水族館でのショットをお目にかけます。
2001年の鹿児島水族館がきっかけで「くらげ」シリーズがはじまったのですが、今回もいくつか釘付けに成ってしまったのがありました。遠からぬうちに帯とかになってしまう予感が・・・・。
特にリアル「マンボウ」に接っしたのは初めてだったので大変
感銘を受けました。










お魚達も長く熱い夏、お疲れさまでしたね。
ようやく、ほんとにようやく秋風が。


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