2016年10月19日水曜日

イゾラド

 ここ何日か9月のような陽気が続いて暑いくらいです。
でも山の工房はすっかり秋、夜は寒いくらい。
今年はついに夏以降、唯の一度も絶好調のお天気加減になったことがありませんでした。
染め屋殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も続けばよし。
ホントにうんざり。 
要は「湿度」の問題なのですが、これが染め上がりにすごく影響してしまうのです。
今頃になっていい具合になったって遅いわい。

人間の都合に良い按配になんて、なかなかなるものでなし。
何年やってもため息のでること多し。
アンコントロール。
とても不惑だとか悟りだとかにはたどり着けるものではありませぬ。
よくTVの手仕事モノとかで「なんとかを知り尽くした達人」だの「鉄人だの」とナレーションされますが、もういい加減にああいうのやめませんかね。
おバカの極み。
 三日月が可愛く光っています。
杉林の中に屹立するというか、垂れ下がる我が「滝暈し」の13メートルの勇姿です。

 函館までのハヤブサ号に引きづられて、秋田へ。こまち号に初乗り。盛岡で離れ離れになり、鹿が出たり、信号待ちとかでとても長閑な新幹線。
連結部分はとてもスマートで、仲良しのフレンチキッスみたい。



「殺処分」間近なワンショットだそうな。

小生、トイプードルを五年前にペットショップで求めてしまったことが、自分の不明さの象徴のようで恥ずかしい。
中学生までに何頭か飼ってきたものの、ふるさとを離れてからは一度もそういう気にならず、もう悲しい思いをせずに済むしやれやれとやり過ごしてきたのに、引っかかってしまった。
「知らなかった」では済まされぬような、これも「知恵」の足りぬ生き方のひとつだと後悔。
諸外国では動物はペットショップで商品のようには流通させないことが趨勢だというのに。
ペットフェアとかで、バックヤードに一体どれくらいの「商品」が用意されて、苦痛に耐える生き物がいることか。

安易なブリードで、弱体化していく犬種もいくつもあるということ。

アマゾンの原住民の人たちも開発ですみかを追われ、「文明」との衝突に至り、小さく孤立していくうちに、遺伝子の多様性が薄れて例えば「イゾラド」と呼ばれる人たちは、皆同じような顔形になっていき、おそらく数年のうちに(数十年ではなく)絶滅していってしまうと言います。

小池東京都知事は「殺処分ゼロ」なんてことも公約に掲げてます。
いいも悪いも少しずつしか進まぬ日本の社会。
少しでも「まし」になっていくことを願いつつ、自分にできることは何なのか。
分からなくとも、少しだけはやってみたいと思います。

それにつけても、「犬」を食す文化の背後には鶏舎のようなものが存在してしまうこと。ひいては肉食文化への微妙な思いまでいってしまうあれこれ。
あちらの人々が、イルカやクジラを食すこちらへの嫌悪感を抱くこと。
60を超えても未だこれらのことを、例えば孫が聞いてきたとしても明確に答えられるかはこころもとなし。

物言えば唇寒し秋の風


明日からは信州に行きます。



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