2009年7月30日木曜日

シルクストール シフォンぼかし




やはり約50㎝×180㎝のシフォンの6匁(もんめ、と言います)という、普通の流通では4.5匁の極薄の生地に次ぐ薄さの、羽衣の様な感触の素材です。
もっといくらでもコントラストのあるはっきりした色目でも染められるのですが、今回は割とおぼろげな配色にいたしました。
とはいっても,同系三色にその周辺の二色、そして「効かせ」の補色を一色
ベースにして暈し合わせてありますので、はかなげな生地ですが重なりあった雰囲気は結構不思議な深みを感じさせます。

「電車内で危ない」とか「アクセサリーやささくれた皮膚で引っ掛けてしまう」なんておっしゃらずにどうか女性らしい優しさを演出して下さいな。


2009年7月28日火曜日

シルクストール オーロラ




シルクギャラリーのストールとして一番良く求めていただいた色味です。
単に暈し染めだけのタイプもありますがこの写真の作品はオーロラをテーマに模様を染め出しています。
最初の一点だけ50㎝×180㎝の一般向けの使い勝手のよいタイプです。
後の三点は110㎝×200㎝の特大判です。
いずれもフラットクレープデシンのストレッチタイプの生地を使用してます。房を付けるかどうかは半々位です、お好みでどうぞ。

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2009年7月21日火曜日

日食・eclipse




もう14,5時間で日食が起ころうとしているのに、分厚い雲が次々と日本本土を襲い、残念な結末になろうとしています。
天文少年であったソメリエは小学校以来すでに何回かの部分日蝕は
見ていますがこれだけの大きい「欠け」は初めて。
ごく薄い雲が広がっていればかえってベストなのに・・・・。

少しでもいい条件になることを祈って訪問着と帯、題して「日食・月食」を
ご紹介いたします。

ついでに「月の満ち欠け」というテーマの帯も。



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2009年7月18日土曜日

シルクギャラリーのsilkstole



シルクギャラリーのストールは基本的に、大きさは90㎝x180㎝と50㎝x180㎝、シフォン生地かフラットデシン生地かジャガード織りの紋意匠生地
を、テーマによって薄いのから厚いのまで使い分けております。
ご希望によっていろいろなタイプの房をお付けすることも出来ます。

和洋両用なので、全国の呉服専門店さんで扱われることが多いものの
少数ですがギャラリー、ブティックでも置いてあります。
ただ、手作業のためし品数、種類が少ないことをご了承ください。
新宿工房には常にいくつか置いてあります。

いろいろなタイプのものをご紹介して行きたいと思います。

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2009年7月14日火曜日

silkのstole ・辻が花

久保田一竹氏が84歳で亡くなられてからもう何年経つだろうか。
64歳で「デビュー」して20 年疾走して去って行ってしまった。
えっ、60過ぎのデビューって・・・・。
わたしが染色の世界に全く必然性もなく出会って(ただ本人が自覚していなかっただけで実はそれなりのいわくはあったことが後に判明するのですが)
この秋で30年、うち10年のお弟子生活の間、一竹さんはばりばりブイブイの全盛期だったのでこちらにもかなりの影響が押し寄せて来てました。
出る杭は打たれるで、かなりあれこれ言われた方だったが、私のように
外の世界から来たものには、はっきり言って「面白かった!!」。
小劇場の舞台とは言え、頭でっかちの「アート」みたいなことの端くれに
居場所があった者にとって彼の所業は刺激的だった。
着るものじゃない、ケレンだ、とか工芸的にはいかがなものかとか様々な雑音が聞こえて来たし、わたしとしても(誠に不遜で失礼な物言いですが)食傷気味で離れていたこともあるのだが、改めてその死の間際までの進化、どん欲さを見るにつけ、凡百の作り手、評論家をはじき飛ばす威力がやはりあったのだなぁと思う。果たして自分はそんな「おもろー」な世界に行けるだろうか、と。
宇野千代さんは生前(確か99頃か)「わたしね死なないような気がする」なんてのたまっていたが、不死身の一竹もライフワークは未完のまま逝ったことからしても、いくら「宿題」があってもお迎えは来てしまうのだなぁ。

さて今週、その一竹さんとの出会いが、生涯大事件をふたつ挙げるとして
その一つだったと言う方が見える。刺激されて自分も趣味で始めてとっくに
その域を脱してしまっている方。

さてさて。
わたしも私淑させてもらった一竹氏にトリビュートできるものを作っていかねば。時代の雰囲気もあって今、着物も帯も「あの」バブルのころのような
バブリーでケレンたっぷりなものはとんと見かけなくなってしまっている。
またいつかその手のものも復活するやもしれないが、それまでは
ストールを主戦場にデビューに向けて精進しようかなんて・・・・。
写真のストールは、もちろん一竹さんのような長時間の大作ではないが
それでも限られた定型枠で奮闘したつもりではあります。

いつの間にか時代の閉塞沈滞憂鬱アンニュイな黴菌に犯されて
「おもろー」からはぐれてしまったようだ。
わたしも新宿に戻ったことを適当な言いがかりにして、自分で面白いと言えるものを作っていきたい。
皆様の暖かくも厳しいご支援をお願い申し上げたく。

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