2015年7月15日水曜日

新国立競技場



 賛否あるものの、どうにもこうにもいただけない「無理筋」はこのまま通るのでしょうか。
古くはパリの万博のときのエッフェル塔建設の時、近年では京都タワーとかちょっと「未来」的なものを登場させようとする時は決まって反対が沸き起こるのは世の常。
でもこれはちょっといけないかなと。
完成時がピークであとはどんどん劣化していくという、建売住宅みたいな「イケテナイ」代物ということで間違いないかと。

以前にも書きましたが、(我が身に引き寄せて考えても)行政からのお仕事というのは所謂「おいしい」というやつで、見積もりは甘々になるのは致し方ないところもありますが、もし自腹でこれを払うとしたら、一体何処の誰がこんな見積もりにイエスと言うでしょうか。所詮他人事。

先ごろのギリシャの騒ぎの時、彼の国を支援しようとクラウドファンディングが立ち上がりましたが、もしももしも世界中の奇特な方々一億人が2500円ずつ寄付してくれたら、とりあえず一回目の危機は乗り越えられていたというお話。(でも総額は40兆円)
この度の国立競技場もおなじような額。

ただ建設から最終的な廃棄まで50年くらいをみているので、
初期費用の4~5倍はかかるそうで、つまり一兆円。
すなわち老いも若きも(取り敢えず赤ん坊は免除したとして)日本人全員が最初2500円、総額一万円を取り立てられて作り上げるという大伽藍なのです。

ギリシャはアテネオリンピック前もかなり厳しい状態だったようですが、調子こいてオリンピックゴーサインを出したのち、転落の一直線になってしまったと言います。

東日本大震災のおり、民間の寄付が大変な額になっていったのですが、それでも一兆円には達しないだろうと「専門家」は言っていたのをよく覚えてますが、最終的には少しオーバーしたようです。
私が驚いたのは個人の善意というものが「国家」の事業の前には
本質的には無力であるという点でした。
何しろ総額25兆円はいるというのですから。
戦争の費用というのはさらにそれを上回るわけです。
だから戦争は隠れた「公共事業」「失業対策」と言われている国もあるわけです。

取り敢えず止めときましょうね。
都市博でしたか、中止を掲げてあの青島幸男が当選してしまったという珍時もあったことですから。
でもあのいじわるばあさんですら、都市博中止以外の改革はほとんどできず、無常感を抱いて一期で退いたと言います。
そのくらい既得層、官僚組織の抵抗というのは凄まじいわけです。

無駄かもしれませんがこんな抵抗方法もあります。



Imagineの旅、終了したようです。
お疲れ様でした。2月に図案をスタートさせてから4ヶ月、
通常の仕事と並行してどうにかこうにか作り続けて、仕立てに出したのが6月19日。そして月末にアメリカでお披露目。
関係者の皆様方に御礼申し上げます。






次回には梅雨も明けて、あの凄まじい「夏」がやってきてしまっているでしょうか。


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