2009年11月19日木曜日

うり坊


昨年コンクリート下地のワイヤーメッシュを溶接して外側にあおりを付けた柵を畑の周りに100メートル以上に渡って張り巡らせてから
イノシシの被害は出ていない。ソメリエ、怒りの逆襲。しかしもっと寒くなり食料がなくなって奴らが血眼になってきたら、そんな柵は本気の体当たりでやられてしまうだろう。今のところ取りあえずあきらめさせているに過ぎない。
電気柵も150センチを越える強固な目隠し型でないと本当には役に立たない。

猟師が少なくなり、オオカミなど上位の天敵がいなくなり、雪の降らない暖かめの冬が多くなり、里山に手を入れる人々がいなくなりつつある現在、バランスが崩れた「山」には我が物顔の「ジビエ」の原料が跋扈する。
先日は、カルガモみたいな大きいのふたつとあと5-6匹の小さいのの一団が目の前を横切って行った。
イノシシの一族には出会ってないが、暗闇の中でブイブイいう鼻声には遭遇する。
しかし何ヶ月の苦労を台無しにするやつらでも、いきなり出会ったのをやっつけることは素人には難しい。
「生き物」を殺すということはそういうことである。
なんとか捕えてプロにおまかせするしかない意気地なしの我れ。

人間社会では相変わらず奇妙な殺人事件が続き、意識しないとどれがどの事件なのかすら混ぜこぜに成ってしまう。
「純情」というにはあまりにも惨い仕打ちにあった男たちを笑えない。
本気で疑って用心しないかぎり身近な人間の悪意なんて見抜けない。
本気でやろうとしている悪意を見抜くことなんて普通の人間には不可能である。
そんな悪意の化け物になっていった加害者の成長過程が痛ましい。
わたしたちはそんな不幸の芽に気づくことすらできないのであろうか。
加害者は果たして、常人と決定的に違うモンスターなのだろうか?


自然は今日もノー天気に移ろって行く。
晴れていればどことなくうきうきし、冷たい雨の闇は気持ちも暗くしてしまい・・・・



山のアトリエから見上げたところ



紅葉が始まって

照る日もあれば雨の日もあり


4時には西の山並みに太陽は隠れ6時は真っ暗

「睡眠は小さな死」なんて一節がありましたが



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2009年11月4日水曜日

正倉院


2008年暮れに京都の丹後を訪れて以来、オリジナルの織り柄を生み出そうと悪戦苦闘してきましたが、
少しずつ形になっていってます。
繰り返し挑戦しているテーマ「正倉院」柄を今回は地紋としてもアレンジしようと企てたのでした。
上のデザイン画はそのデータスケッチです。
この模様が約二尺で、全体の帯生地(一丈三尺五寸・鯨尺で)に繰り返し全面織ってあります。

これから少しずつマイナーチェンジして行ければと思いますがまず第一号として名古屋帯とリバーシブルの半幅帯を作ってみました。

続けてストールの生地をいくつか挑戦しています。
お楽しみに。

白生地の状態のアップです。今回は紬生地に織り出していますので
ごつごつざっくり感が素敵です。


お太鼓の模様

そのアップ

前柄の左右

片面は焦げ茶色の半幅帯



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