2017年8月10日木曜日

森本喜久男さん


パンダの赤ちゃんは順調に育っているようです。
でも人間に比べて極端に子育てが下手で、双子で産んで片方育てばいいくらいとの話にはびっくりさせられてしまいます。野生の熊でも中々大人になるのは難しいらしく、そう思うと概ね何とかなって行く我々人間はまぁ「マシ」なのかと・・・。
実はシルクギャラリーの「パンダ柄帯」に赤ちゃんを加えてしまいました。
今月末の展示会でお披露目いたします。

工房のある東京都西多摩郡檜原村でも、ツキノワグマの目撃情報が防災無線から時々流れますが、わたくしは鹿、熊には出会っていません。


 台風5号にはやきもきさせられましたが、ふっと雲の切れ間から月が。
山の暮らしをすると、夜の闇に月がある時はホントにホッとします。
その昔、「通って」行くときの心細さを思うと、月のない日は避けていたのではないかなとすら思えてしまいます。



 さて、「暈し染め」をするときの必須アイテム、噴霧器ですが、ついにパッキン交換や細かな部品修理では立ち行かなくなってしまいました。33年間使い倒してご苦労様ということで、泣く泣く買い替えることに。(写真手前が先輩、奥の綺麗なのが2代目)。倉又産業という東京のメーカーの製品です。現在主力製品はLEDライトなんかになっていますが。
なぜ33年を覚えているかと申しますと、ちょうど長男がこの世に出てくる少し前に、厳しい経済情勢の中手に入れたのでよく覚えているのです。 容器の金属部分に微小な穴や腐食が生じて、圧力をかけても密封状態が維持できなくなったのですが、値段も形状もほとんど変わらず。 
何と優秀な「味方」でしょう! この変化のなさに驚嘆してしまいます。

昨今の家電や携帯、パソコンなどあるいは衣食住あらゆる面で、購買を促すため頻繁にモデルチェンジと称して必要もない機能やデザインの変更で目眩しをさせ、愚かな資源の浪費をし続ける我々。
さ来年あたりにはこの噴霧器にもIoTとやらで人工知能と通信が組み込まれるのでしょうか。ソメリエはちゃんと染めをしているか、皆さんにバレバレに。

この手の「道具」の素晴らしさには感銘感激しかありません。
ドイツや北欧のもの、DIYにおけるアメリカのものにも素晴らしいものがいっぱい。

これが民生品ですから、軍用品となったらその精度たるや、恐ろしい領域でしょうね。
使用目的を考えると暗澹たるものがありますが。
そしてその軍用メーカーは実戦でテストしたくなるのが性ですから。

嫌味ですが敢えて申しますと、こういうものを中国製で(例によってネットで探して)、3分の1以下の価格で手に入れると、またまた驚嘆の世界が垣間見れます。
どう考えても金属でなくてはいかんだろうという部品がプラスチックだったりして、1,2回使用するとあの世行き。ホントに可笑しすぎてひっくり返りますよ。
(そのプラスチックも多分小麦粉でも混ぜて増量しているんではないかいな、というような粗悪な品質で) 購買時だけそれらしきカタチのもの。

もういたしませんけれど、3000円以下のミシンとか、300円の懐中電灯とか、キャリーバッグとか、ソーラーセンサーライトとかetcetc。
懐中電灯がホントに必要な時は、結構非常時ですから焦りますよね。
ああまた引っかかった、とか・・・・。

さてカンボジアで「絹の織物」の世界を何十年にわたって展開してきた、京友禅出身の「森本喜久男」さんが膀胱癌で7月3日に亡くなられました。70歳。

8月20日22時59分まで、毎日放送制作の紹介番組「情熱大陸」が無料で視聴できます。
何とすばらしきインターネットの仕組みか。
あと亡くなる半月前の最後の講演もyoutubeで見られます。よろしかったら。


ではまた。
ごきげんよう。


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こちら新人(と言っても4月から3年目に突入しますが)のつれづれのお話です。


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